服部さんからのメール-市民と行政-


以下のメールは、練馬区の服部さんから発信されたものですが、市民派へのひとつの提言ともなっていると思いますので、ご本人の了解を得て、ここに転載します。
参考にしてください。

 あるところから下記の質問が寄せられ、質問項目にそって回答しました。
私の考えのまとめにもなったので、公開します。
(^_^;)

> 服部さんは、ご自身で「市民に開かれた行政のホームページ」をおつくりになってい
> らっしゃり、市民と行政のあり方について知見と御意見をお持ちと存じます。

 私の地域における市民・行政・立法(政治)に関して
代表的なHPとして、6年前から下記のようなHPを作りました。

練馬区上石神井 タウン情報(町のオンブズマン活動:行政にフィードバック)
http://www.st.rim.or.jp/~jhattori/nerimaku.html
区民に開かれた練馬区役所(非公式サイト)
http://www.st.rim.or.jp/~jhattori/nerimakuyakusyo/
ねりま区政ウォッチャーズ
http://www.st.rim.or.jp/~jhattori/nkwatcher/
練馬区上石神井小学校しぜん探検隊
http://nvc.halsnet.com/jhattori/kamisyo/
e-選挙・ねりま(一人で始めたこれからのインターネットを使った選挙モデル)
http://nvc.halsnet.com/jhattori/e-senkyo/tokyo/nerimaku/index.html
e-選挙・とうきょう(一人で始めたこれからのインターネットを使った選挙モデル) 
http://nvc.halsnet.com/jhattori/e-senkyo/tokyo/
住み続けることが出来る町を考える会
(いきいき練馬:市民派の区長を私たち区民の手で選んでいきましょう!)
http://nvc.halsnet.com/jhattori/nerimaku/IkiIki/
ねりま常民の会
(区長を私たち常民[ごく普通の人たち]が選んでいきましょう!)
http://nvc.halsnet.com/jhattori/nerimaku/joumin/

 また、国全体としては

オンブズマンネットワーク
http://www.st.rim.or.jp/~jhattori/
「市民に開かれた国会」
(国会議員、行政機関・マスコミ、約45機関へのメーリングリスト)
http://nvc.halsnet.com/jhattori/kokkai/
落選運動 波21(市民が選ぶ議員として失格の立候補者ランキング)
http://nvc.halsnet.com/jhattori/rakusen/
NGO TIーJ設立準備連絡会(ODA関連の利権などをなくす世界最大のNGO TI)
http://nvc.halsnet.com/jhattori/TIJ/
グリーンズネットワーク(環境NGO,NPO,市民団体が応援できる政治的NGOネットワーク)
http://nvc.halsnet.com/jhattori/green-net/


> 服部さんは、これから市民と行政の関係はどの様になっていくべきとお考えですか?

 行政に限らず、立法(政治)も含めて、私が常に思うのは、第3者的な立場で
監視し、アドバイスしていく市民団体のネットワークを市民主導でつくっていくべきだ
と考えています。
http://nvc.halsnet.com/jhattori/paradigm/kikkake.htm
 そして行政はそれら市民団体と密接に協働をはかっていくようにすべきです。
また、立法(政治)もその意味では、市民団体(NGO,NPO)との協働が必要で、
特にグローバル化し、多岐にわたった問題には、現在の体制では、
柔軟に対応できないのではないでしょうか?
 環境NGOの人が言ってたのには、外国で行われる環境問題の会議でも
欧米の国はNGOと密接に情報交換し、連携しながら、
その国の方針を決めていくことが多い、とのことでした。

 なお、そのNPOの重要性に関しては
「市民参加型社会の構造モデルを求めて」という題で書きました。
http://nvc.halsnet.com/jhattori/shimin/shimin.files/frame.htm

> また、そのためにはどの様なことが必要になってくると思いますか?

「世界のNGO支援と国際救助隊をめざして」
~グローバル社会でのNGO(NPO)の今後の戦略と新たな枠組み~
(世界の中での日本の役割としてのグランドデザイン)
http://nvc.halsnet.com/jhattori/green-net/NGO/index.htm
にも書きましたが、
次の市民・行政・立法(政治)の協働のパラダイムのためには、
国や自治体としても、NGOやNPOの支援を積極的に行っていくことが必要です。
 具体的には、まずはODA予算の1%をグローバルなNGO支援に
使うことからはじめ、ODA予算の10%をNGOの判断で使途を決めてもらい、
将来的には、50%ぐらいまでをNGOの判断に任すようにしていくのです。
 同じように国内的にも、国や市町村の補助金の類も
上記の率にあわせてNPO支援を行い、
補助金の使途もNPOの判断に任せていくようにします。
 ただ、そのためには、NGOやNPOも公的な機関の一部を担う意味で、
国民の信頼に足るしっかりした体制を築く必要がありますので、
その意味でも、NGO(NPO)組織の経営強化の支援を、
それらの予算を使って早急に行っていく必要があります。

>何が一番変わるべきなのでしょうか?

 私は、政治を市民の手に取り戻し、ちゃんと国のビジョン作りから
市民が参加し、それを共有し、行政を進めていくようにしていく、
そういうように政治システムを変えていくべきだと思います。
その意味では、政治やそれに関わる市民の意識が
変わるべきなのでしょう。

 そこでのキーワードは市民参加=草の根民主主義だと思いますし、
市民一人一人に行政や政治に関心を強くもってもらうためにも、
市民の意見を行政や政治にすぐに反映できる
直接民主主義的なシステムを導入していくことだと思っています。

 6年前、インターネットがその変革を起こしてくれる、
と期待して、書いたのが「議会制民主主義からインターネット制民主主義へ」です。
http://www.st.rim.or.jp/~jhattori/ombudsnet/internetdemocracy.htm


> これからの「公共」はどのように、誰がになっていくような形になっていくと
>お考えでしょうか。

 上記の意味で、従来の行政の機能は、市民団体(NGO、NPO)に役割の多くが
シフトされていくようになると考えます。
 アメリカでの生活で、公園の遊具を何にするかという小さな事柄の
決め方に参加した体験から、
「オンブズマンネットワークを作ったきっかけ」にも書きましたが
http://www.st.rim.or.jp/~jhattori/profile/kikkake.htm
公共の行政の職員は住民との話し合いの場では、議事進行役(ファシリテータ)と、
議長の役割をかねていました。
 その意味では、市民団体(NGO,NPO)がその実務をこなしていく
機会が増えてくるものと思われます。

> 市民と行政のパートナーシップという言葉が最近よく聞かれますが、
> その実態はどの様なものと感じていらっしゃいますか?

 まわりのNPOの人の意見を聞いても、行政としては、
協働のパートナとしてよりは、行政側が勝手に決めた仕事を
民間企業に下請けに出す、という、従来の企業を使った意識と同じで
逆に、うまくのせれば、(^_^;)
ボランティアを使う分、安く上がったり、ただでやってくれるという、
そういう意識がかいま見え、あきれたことがあった、ということでした。
 まだまだ、行政の側には、いっしょに構想段階から考えましょう、とか、
行政側からお金を出すから、代行してもらおう、という考えにまで
いたっていないようです。
 もちろん、それは、NPOに対する信頼関係がまだ作られてない
ことも関連しているでしょう。
 ただNPOの人が言うには、理念が一致し、お金が行政側から与えられれば、
市民の知恵で、一部、民間業者を使ったりしても、トータルでは、
役所がやるより、ずっと安く、かつ実のあることが実現できる、と
自信をもっておっしゃっていました。

以上
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グリーンズネットワーク(環境NGO,NPO,市民団体が応援できる政治的NGOネットワーク)
http://nvc.halsnet.com/jhattori/green-net/
NPO日本がん患者団体協議会
http://nvc.halsnet.com/jhattori/JCPC/
TIーJ設立準備連絡会(ODA関連の利権などをなくす世界最大のNGO TI)
http://nvc.halsnet.com/jhattori/TIJ/
練馬区上石神井 タウン情報
http://www.st.rim.or.jp/~jhattori/nerimaku.html
服部 順治: jhattori@st.rim.or.jp



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